毎年年末の風物詩と化した『M-1グランプリ』。
漫才で一番面白い芸人を決めるいわば‘お笑い界のワールドカップ’のような催しとなっており、1日にして人生が大きく変わり、毎年多くの視聴者も楽しみにしているお祭りだ。
そんなお祭りにおいて、今年事件が起きた。
M-1終了後、お笑いコンビ『とろサーモン』の久保田かずのぶ氏や『スーパーマラドーナ』の武智正剛氏ら多数の芸人が打ち上げを行なっていた。
その模様が動画サイトで配信されていたのだが、ここで上記の2名が審査員の上沼恵美子氏に向けて暴言を吐いたのである。
この動画はSNSで一気に拡散され、2名は大炎上してしまったのだ。
なぜここまで炎上してしまったのか?
そもそも若い世代や関東在住の人は上沼恵美子氏をあまりよく知らない。
今回はそんな上沼恵美子氏についてご紹介していこうと思う。
上沼恵美子 プロフィール(経歴)
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181206-00000010-spnannex-ent
生年月日:1955年4月13日
出身地:兵庫県
M-1の審査員として知名度のある上沼氏は元々姉妹お笑いコンビ「海原千里・万里」でデビュー。
元々は歌手志望であったが、持ち前の巧みな話術でお笑いコンビとしての力を発揮し、1973にはNHK漫才コンテスト優秀敢闘賞を受賞し、2年後の1975年には姉妹で「大阪ラプソディー」を発売し、40万枚以上の売上を記録したのである。
その後はコンビを解散したものの、関西では絶大な人気を誇り、多くのTV番組やラジオパーソナリティとして大活躍し、一部では『西の女帝』と言われている。
上沼恵美子 激怒報道、そして謝罪へ
今回M-1終了後に、お笑いコンビ『とろサーモン』の久保田かずのぶ氏と『スーパーマラドーナ』の武智正剛氏が、インスタライブを配信しており、その中で、久保田氏がまず、
「酔ってるのを理由にして言いますけど、審査員の皆さん、もう自分の感情だけで審査するのやめてください」
「お笑いマニアの方は誰のことを言っているのか分かると思いますけど、お前だよ!わかるだろ?右側のな!くそが!」
と直接的に上沼氏の名前は出していないものの、明らかに上沼氏を批判したような発言をし、その発言に便乗したスーパーマラドーナの武智氏が、
「右のおばはんには、みんなうんざりっす。更年期障害か?って思いますよ」
と罵声を発したのだ。
この動画がSNSで拡散され大炎上となり、ネットニュースや多くのワイドショーで問題として取り上げられたのである。
この報道を受け、上記2名は現在大変反省している模様で、本人への謝罪もしたいと思っていた。
張本人である上沼氏はSNSをほぼ使用しないので、直接的には動画を見ていないそうだが、周りからそのニュースを聞いたそう。
本人は、「私は何とも思っておりません。暴言も全然結構です。悪いけど、興味ないです」と大人な対応をしているが、実際には相当なショックだったのではないか?と感じてしまう。
久保田氏と武智氏は上沼氏へ吉本興業を通して直接謝罪を申し入れたが、
上沼氏は、
「お気持ちは受け取りました。そこまでしていただかなくて結構です」
との意向を伝え、丁重に断ったようなのだ。
これで一件落着に思うが、世間は未だにこの2組を批判し続けており、今後TVでの露出は減っていくかもしれない。
ミキの方がはるかに上手いし、おもろいやろ
!くそデブ〜(嘲)… 【有名人マジギレ事件簿】「M-1」終了後、とろサーモン久保田がミキに激怒! https://t.co/U4C9PnGxce #スマートニュース— Mact (@mactnet) December 10, 2018
上沼恵美子 M-1 審査員としてのひいきあったのか?
今回の騒動でとろサーモンの久保田氏が発言した「好き嫌いで判断しないでくれ」という旨の発言だが、確かにそう見える判定もあった。
今年のM-1グランプリに出場したギャロップというコンビだが、彼はの芸風はいわゆる‘ハゲいじり’である。
このネタを見た上沼氏は、以下のようにコメントした。
「ギャロップの自虐は暗いけどミキの自虐は突き抜けてるから良い」
そう。ギャロップの後に出番だったミキも自虐的なネタであったが、何故かミキには最高得点となる98点を挙げたのである。
今年ミキは敗者復活から決勝に進んだのだが、敗者復活戦の結果発表の際、スタジオからコメントした上沼氏は、
「ミキに来て欲しい!」
と発言したのだ。
関西でミキのことを可愛がっているのか、こういった発言から、
『えこひいきしていたのではないか?』
と疑問の声が多く上がったのだ。
特にSNSではこれらのツイートが多く発信された。
実際上沼恵美子はえこひいきで審査しとったやんけ
— Ryo (@Ryo05672618) December 9, 2018
上沼さんえこひいきえげつないと思ったら辞める気やったんか
— 咲希 (@kitax_now) December 9, 2018
M-1での審査基準は人それぞれ。お笑いの沸点も人それぞれ。
各自の感性でお笑いは成り立つと考えると、上沼さんの判定が批判されるのは少々不思議ではある。
上沼恵美子 M-1 審査員を引退か、継続か?
今回の騒動との無関係だと思うが、上沼氏がラジオにて今年限りでM-1グランプリの審査員引退をほのめかしたのだ。
上沼氏はM-1翌日にオンエアされたラジオ番組にて、
「こんな年寄りが座って、偉そうにしてる場合じゃない」「だから引退します」
と発言したのだ。
M-1の創設者である島田紳助氏から直々に審査員加入を打診され、それを快諾した上沼氏だが、彼女の審査員としての姿はもう見れなくなってしまうのか?
この引退を示唆した発言に対し、ダウンタウンの松本人志氏も、
「上沼さんがいなくなったら俺も考えるからね」と
審査員引退の可能性があることを明かしたのである。
上沼氏に加え、松本人志氏も引退となると、M-1の存続すら危ぶまれる。
そんな事がないように、来年も同じメンバーでM-1を開催して欲しいと願う。
上沼恵美子のM-1審査員引退した場合の後任は誰?
もし仮に上沼氏が引退した場合、誰が後任として適任なのか?
個人的には「ハイヒール」が適任ではないかと思っている。
吉本興業の養成所(NSC)の一期生として、ダウンタウンとも同期という彼女たちが、M-1新審査員の適任ではないかと感じている。
実際、上沼氏の後任となると、相当人選には困難を極めるだろう。
上沼氏と同等の重鎮で、且つお笑いに精通している人物はあまりいないのだ。
多くのことを省みて、来年も上沼氏が審査員を続けてくれる事が一番の人選ではあるが、雰囲気を変えるという意味ではハイヒール氏が新任しても面白いかもしれない。
どういった形になるかは分からないが、まだまだ先になる来年のM-1グランプリも多くの意味で注目されるだろう。
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